通信#152 (第115回「仏教と心理学等の接点を追求する勉強会」)

通信#152 (第115回「仏教と心理学等の接点を追求する勉強会」)

先日、朝の散歩中に、巣から落ちたのか、スズメの子をひろいました。

 くちばしがまだ黄色く、チュンチュン、チュンチュンと、私の手の中でも鳴き続けていました。
 自然の動物が人間の手で育つことはまれで、難しいとはわかっていましたが、道路で鳴き続けていればカラスか猫にやられることは必定です。
 家へ連れ帰って、餌付けをしようと思いましたが、口を固く閉じてしまいなかなか食べてくれません。
 用事でやむを得ず家を離れて、帰ってからベランダに置いてあった鳥かごを見ると、周りに鳥の糞がたくさん落ちていました。そればかりか、かごの中には小さな虫さえ入っていました。
 そのあとのことを物語るにはあまりに悲惨な結末でしたが、ついにその幼鳥は私の手の中で息を引き取ったのです。
 親の子を思う想い、小さな生命の荘厳な終わり。はかない命に多くのことを教えられました。

 6月の勉強会は、「坐る。感じる。」をテーマに、参加者と一緒に座禅を体験し、自由に感じたことを語り合う会を企画いたしました。

 下記に詳細をお示しいたしましたが、開始時間と場所がいつもと変わっておりますので、ご注意ください。

 ○開始時間は3時30分から
 ○場所は「紅雲台2階」(いつもの6号館に向かって右のほうにある二階建ての建物です)

 特に専門の指導者はおりませんが、多少とも座禅の経験がある石橋が皆様のお手伝いをさせていただきます。
 したがいまして、どちらかといえば初心者向けの会と言えます。
 瞑想などについて、深い経験のある方には物足りなく感じるかもしれませんので、あらかじめお断りしておきます。

 また、準備の都合がありますので、参加を希望される方はメールでご連絡をお願いいたします。

石橋清人(せばな)

※勉強会発表者の募集について 本メールの最後に詳細を記載いたしましたので、ご参照ください。

第115回「仏教と心理学等の接点を追求する勉強会」

テーマ: 「座る。感じる。」座禅体験(初心者向き)

体験会の概要: 伝統的な座禅をベースに、参加者各人の「感じたこと」を大切にした会にしたいと思います。

瞑想に入るまでの流れと形について説明いたします。
厳格な形は求めません。座布団を使います。警策などの道具は使いません。
座禅の時間を通じて、各人の工夫を大切にします。
終了後は、体験について語り合いましょう。

※:長い時間(約40分)座るため、なるべくゆったりした服装をお勧めします。(必要に応じてひざかけなどをご用意ください。)

企画者からのメッセージ:

 昨今の瞑想ブームは、どちらかといえば海外からの影響が強いように思われますが、仏教とりわけ禅などの影響が強いことが知られています。
 しかし日本では、禅道場などでの体験を難しいと考えられている方も多く、マインドフルネスと禅との関係などについて考えてみる機会はなかなかないのが実情ではないかと思われます。
 勉強会では、初心者向けに簡単に禅を体験し、感じそして考える会を企画いたしました。
 瞑想と心理学との関連についても皆さんとご一緒に学びたいと思います。
 お気軽にご参加ください。

日 時:6月20日(土): 3時30分~5時30分(当日3時00分から入室できます)

場 所:武蔵野大学・武蔵野キャンパス 紅雲台二階(いつもの6号館に向かって右側方向)
 東京都西東京市新町1-1-20
 連絡電話番号:042-468-3145(前日まで)

参加費:無料(準備の都合がありますので、前日までに参加の旨をメールしていただきますようお願いいたします。)
参加者メール宛先 [email protected]
連絡先:[email protected]   (学会本部。その他の質問等はこちらに、前日までにお願いします。)

※ 勉強会発表者募集次第

 以下は、基本的な発表の次第です。
 発表は4時から1時間程度で、その後1時間で参加者の小グループごとでの意見交換をしていただきます。
 ご発表いただける方には、具体的にご相談させていただきます。
 発表内容その他について疑問などありましたら事務局までお尋ねください。
 勉強会の大まかなテーマは次のとおりです。
 ・心理学(心理療法等を含む)と仏教に関連する発表(心理学・仏教単独でもよい)
 ・上記に関する本の紹介など(講読)

 ※ご参考までに文末に過去数回の発表のテーマを紹介させていただきます。

 ご連絡をお待ちしております。

 事務局・石橋清人(せばな)

 連絡は以下のメールアドレスへ
 [email protected]
 又は
 [email protected]

○過去の発表テーマ

 第90回・91回 「アメリカ仏教と心理学の遭遇-現代社会を省みて」
 第92回 「人間の潜在力-個人尊重のアプローチ」
 第93回 唯識思想における自我構造
 第94回 コントロール方略の発達-日米の文化差と老年的超越
 第95回 聲のコスモロジー(農民芸能と宗教 無境界のはざまから)
 第96回 精神科医 マーク・エプスタイン博士の人物と研究等紹介
 第97回・98回・99回 講読 マーク・エプスタイン「ブッダのサイコセラピー」
 第100回 日本における仏教と心理学の協力の歴史と発展―禅心理学を中心に―
 第101回 仏教心理学の指向性orientedについて
 ―ダンマセラピーの理論と技法の視点から―
 第102回 禅の基礎
 第103回 初期仏教(原始経典)入門
 第104回 依存症の治療におけるマインドフルネス瞑想の導入
 -仏教的ルーツと未来の意味合い-
 第105回 中年期にある人の自己老後像と関連要因の質的研究
 -積極型と消極型、反面教師型の対比から-
 第106回 心理療法NLP(神経言語プログラミング)と仏教理論の統合化について
 第107回 REBTと仏教の類似と差異: デモンストレーションによる体験的理解の試み
 第108回 自己が自己を知るということ-仏教心理学の一大テーマ
 第109回 仏教と現代アメリカにおける精神療法:その少なからぬ影響力
 第110回 QOLを高める全人的視点と仏教・看護
 第111回 ティク・ナット・ハン師の軌跡-マインドフルネスとインタービーイングの教え
 第112回 アメリカにおけるマインドフルネス・ブーム―日本を含む現代社会への影響とその意義
 第113回 心理療法における瞑想とダンマ
 第114回 密教の瞑想について