通信#180 【延長】発表応募締切 及び 第124回「仏教と心理学の接点を追求する勉強会」

通信#180 【延長】発表応募締切 及び 第124回「仏教と心理学の接点を追求する勉強会」

学会員の皆様へ

1)大会発表応募締切日の延長 

発表枠に未だ余裕があるため、応募締切日が、7月31日までに延長されることになりま
したので、ここにお知らせ致します。

2)第124回「仏教と心理学の接点を追求する勉強会」及び「メディテーション・人生
講話セッション」

7月の勉強会はいつもと違い、第4週の30日に開催されることとなりました。
夏真っ盛りの気温になることが予想されますがぜひふるってご参加ください。
というのもこのあと、勉強会はしばらくお休みをいただく予定なのです。
今年は学会が10月に行われることでその準備や、夏休み等の関係で8.9.10月の勉強会
をお休みいたします。(11月は未定)

さて7月の勉強会は釈迦寺のご住職、影山教俊先生にお願いいたしました。

また、4月からは関東勉強会・研究会が開始される1時間半前に、「メディテーション・
人生 講話セッション」が行なわれています。 ここでは、マインドフネス瞑想、 念仏
メディテーションなどを参加者と一緒に行ない、 その後、仏教に基づく人生講話も聞
いて頂くことになります。今月からでも、瞑想が初めての方でも大丈夫です。

どちらも多くの皆様のご参加をお待ちしております。
事務局 春野育美
(次回の勉強会は開催の11月予定です)

※勉強会終了後、食事会を予定しております。 ご都合のよろしい方は、ぜひご参加く
ださい。

※勉強会発表者の募集について、本メールの最後に詳細を記載いたしましたので、ご参
照ください。

第124回「仏教と心理学等の接点を追求する勉強会」
テーマ:「仏教という心理療法、そのアセスメントと心理臨床について」

(発表の要旨)
 日蓮門下の伝統行堂はもちろんのこと、法務省東京矯正管区千葉刑務所及び(社福)
立正福祉会「すこやか家庭児童相談室」の現場等で、私は仏教の瞑想技術である「止
観」を指導している。この日本仏教に伝承する「止観」は、明治7年の医療法改正で西
洋医学が公認されるまで養生医療に組み入れられていた。とくに瞑想指南の大著『摩
訶止観』(中国天台、6C)の「止観病患境」には二種類の治病法に対するアセスメント、
また瞑想の治病に及ぼす心理臨床が明かされている。これらについて止観を実習す
る被験者の生理学的、心理学的研究(体験)を文献に沿って解説し、仏教と心理療法の
接点を探ってみたい。

発表者:影山教俊先生

(略歴)
昭和26年生まれ、東京都出身
―――現在
千葉県鴨川市 日蓮宗釈迦寺住職
日蓮宗勧学院嗣学(日蓮宗研究会議委員、現代宗教研究所)
日蓮門下伝統行堂遠壽院大荒行堂伝師部
社会福祉法人立正福祉会「すこやか家庭児童相談室」室長
法務省東京矯正管区千葉刑務所専任教誨師
仏教瞑想センター(国際NGOだあなジャパン)理事長

―――学歴並びに資格
昭和54年 立正大学大学院文学部修士課程仏教学専攻科修了
平成 6年 南カリフォルニア大学大学院博士課程人間行動学科修了
同年 人間行動学博士(P.HD、Southern California Institute)
PSYCHOLOGICAL AND PHYSOLOGICAL STUDY OF
-GROUNDED ON A NEW VIEW POINT OF METHOD OF ORIENTAL MEDITATION
TRAINING-(『天台小止観』に基づく瞑想体験の生理学的、心理学的研究、学位論文:
『仏教の身体技法』として刊行、国書刊行会)
平成 7年 来談者中心療法(筑波大学名誉教授 小田 晋医学博士)
平成18年 インド中央政府公認sVYSA認定ヨーガ教師
平成21年 インド中央政府公認sVYSA認定ヨーガ療法士
平成22年 社団法人日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士

―――実践・研究活動
昭和56年日蓮宗釈迦寺第54世前馬教雄を師として出家得度し、以来伝統行堂遠壽院荒
行堂にて五行皆伝、伝統行堂の行法を継承し伝師相承、後人の指導にあたる。さらに
「本山宗教心理学研究所」「日蓮宗現代宗教研究所」「遠壽院修法研究所」にて、「修
行の心理学的・生理学的研究」に取り組む。平成12年からは、自坊に「仏教瞑想セン
ター」を開設、止観業による瞑想(禅定体験)などの実証的研究、さらに加持祈祷、止観
瞑想、ヨーガ、アーユル・ヴェーダなどの仏教医学を指導する。同年、社会福祉法人
立正福祉会「すこやか家庭児童相談室」を開設し、心理療法、カウンセリングなどを
指導する。また、「お寺deYOGA」を開設し、ヨーガ療法、伝統的な瞑想技術の実践
指導を行なう。平成24年「国際NGOだあなジャパン」を設立し、インド・ベナレスでプ
ライマリ・ヘルス・ケアの活動をはじめる。

―――著書
『スピリチュアリティーにめざめる仏教生活』『仏教の身体技法―止観と心理療法、仏
教医学』『祈りで病気が治る』『寺と仏教の大改革』など、著書・論文多数を出版、
近著、AmazonKinleより『瞑想とは何か―修行法から、瞑想法、マインドフルネスまで』
を上梓。

「メディテーション・人生講話セッション」
時間:7月30日(土) 2:30~3:30PM
場所:勉強会と同じ(武蔵野大学武蔵野キャンパス6号館5階)
ゲスト指導者: 影山教俊先生
担当者:ケネス田中先生

第122回「仏教と心理学の接点を追求する勉強会」
曜日時間: 7月30日(土)、4PM~6PM
場 所:武蔵野大学・武蔵野キャンパス 6号館5階 仏教文化研究所
     東京都西東京市新町1-1-20
    連絡電話番号:042-468-3145

どちらも参加費:無料(申し込み不要)
連絡先:[email protected]
 (学会本部。質問等はこちらに、当日3:30PMまでにお願いします。)

※ 勉強会発表者募集次第

 以下は、基本的な発表の次第です。
 発表は4時から1時間程度で、その後1時間で参加者の小グループごとでの意
 見交換をしていただきます。
 ご発表いただける方には、具体的にご相談させていただきます。
 発表内容その他について疑問などありましたら事務局までお尋ねください。
 勉強会の大まかなテーマは次のとおりです。
 ・心理学(心理療法等を含む)と仏教に関連する発表(心理学・仏教単独でもよい)
 ・上記に関する書籍の紹介など(講読)
 
 ※ご参考までに文末に過去数回の発表のテーマを紹介させていただきます。
  ご連絡をお待ちしております。
    
 事務局・春野育美・岩元珠実

 連絡は以下のメールアドレスへ
        [email protected]

   又は
        [email protected]まで。

○過去の発表テーマ

 第90回・91回 「アメリカ仏教と心理学の遭遇-現代社会を省みて」
 第92回 「人間の潜在力-個人尊重のアプローチ」
 第93回 唯識思想における自我構造
 第94回 コントロール方略の発達-日米の文化差と老年的超越
 第95回 聲のコスモロジー(農民芸能と宗教 無境界のはざまから)
 第96回 精神科医 マーク・エプスタイン博士の人物と研究等紹介
 第97回・98回・99回 講読 マーク・エプスタイン「ブッダのサイコセラピー」
 第100回 日本における仏教と心理学の協力の歴史と発展―禅心理学を中心に

 第101回 仏教心理学の指向性orientedについて
       ―ダンマセラピーの理論と技法の視点から―
 第102回 禅の基礎
 第103回 初期仏教(原始経典)入門
 第104回 依存症の治療におけるマインドフルネス瞑想の導入
       -仏教的ルーツと未来の意味合い-
 第105回 中年期にある人の自己老後像と関連要因の質的研究
      -積極型と消極型、反面教師型の対比から-
 第106回 心理療法NLP(神経言語プログラミング)と仏教理論の統合化について
 第107回 REBTと仏教の類似と差異: デモンストレーションによる体験的理解の試み
 第108回 自己が自己を知るということ-仏教心理学の一大テーマ
 第109回 仏教と現代アメリカにおける精神療法:その少なからぬ影響力
 第110回 QOLを高める全人的視点と仏教・看護
 第111回 ティク・ナット・ハン師の軌跡-マインドフルネスとインタービーイングの教え
 第112回 アメリカにおけるマインドフルネス・ブーム―日本を含む現代社会への影響とその意義
 第113回 心理療法における瞑想とダンマ 
 第114回 密教の瞑想について 
 第115回 「座る。感じる。」座禅体験
 第116回 あたま(マインド)の呼吸、からだ(ハート)の呼吸
 第117回 心理カウンセリングに用いる仏教教義~摂食障害の事例を通じて
 第118回 購読 藤田一照・「日本のマインドフルネス」へ向かって
 第119回 高齢者とのかかわりに活かす仏教-老年的超越と傾聴の事例を通して
 第120回 現代人はスピリチュアティをいかに受容するか」
 第121回 死別にともなう僧侶の悲嘆と成長に関する質的研究ー解釈学的現象的分析(IPA)を用いてー
 第122回 「悲喜交流」
 第123回「無我の新しい解釈」

勉強会事務局 春野育美 <[email protected]>;