通信#116 (第14回 日本仏教心理学会 関東地区研究会・第101回仏教と心理学等の接点を追求する勉強会   10月15日)

通信#116 (第14回 日本仏教心理学会 関東地区研究会・第101回仏教と心理学等の接点を追求する勉強会   10月15日)

気象庁始まっていらいという記録づくめの酷暑でしたが、皆さまはこの夏を無事乗り越えられましたでしょうか?

異常気象が人間自身が創り出した現象(地球温暖化が原因)であるということは、IPCCIntergovernmental Panel on Climate Change「気候変動に関する政府間パネル」)の長期予測によってもあきらかなところです。

自国の対策だけで対応しようとすることは、それができない環境弱者の国々では絶望的にならざるを得ません。

すでに目前の問題となっているモルジブなど南太平洋の国々などの他国(他者)に対する思いやりを先進国や工業化が進む国が持てるかというということですが、なかなか難しいようです。

日ごろの私たちも「頭では分かっているんだが・・・」と言いながら、他者に対する思いやりに欠ける面が多々あるのではないでしょうか。

己事究明とともに、より他者との関係性が重要になっていることを再認識した次第です。

勉強会も第100回を無事超えて、新たなサイクルのスタートとなります。

次回、10月26日(土)は仏教心理の実践家でいらっしゃる梅津礼司先生に「仏教心理学の指向性(oriented)についてダンマセラピーの理論と技法の視点からと題してご発表いただきます。

多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

なお、勉強会終了後、大学前のレストランで食事会をしております。

 お時間に余裕のある方はぜひご参加ください。

せばな・石橋清人

第14回 日本仏教心理学会 関東地区研究会

第101回仏教と心理学等の接点を追求する勉強会

テーマ:「仏教心理学の指向性(oriented)についてダンマセラピーの理論と技法の視点から

発表者:梅津礼司先生

発表概要:トランスパーソナル心理学に関心を向けてから、心理療法は、真理療法ではないかと、直感しました。(含むダジャレ)

そこで、玉城庚四郎先生の『ダンマの顕現』に因んで、「ダンマセラピー」 「ダンマワーク」と名づけて、その開発と実演をしてきました。

多様な心理療法を勉強させていただくうちに、援助の体験過程が、法華経方便品の一節「諸仏の一大事因縁」すなわち「仏知見の開・示・悟・入」と軌を一にするという直観がありました。

それからは、仏教の諸法門が、人々のトータルケアのプログラムとして理解できるようになりました。

今回の発表は、「仏教心理学」の指向性(戦略的高地)について、ダンマセラピーの立場(視座・方法)から私見を述べるものです。当日参加される方には「ダンマセラピーの理論と技法」という小冊子を実費¥500でお頒けいたします。」

ただし、今回の発表は、アブダクティヴ(証明できないがよりよく説明する)あるいはヒューリスティック(認知的バイアスを含む経験知)なアプローチなので、科学的思惟ではありません。したがって、エビデンスベイスド(証例重視)の方には不向きの発表です。

経験の中で育まれるメタスキルのような感じを探索されている方とのシェアリングができれば幸いです。

  

略歴:

学歴  立正大学仏教学部仏教学科卒

東洋大学社会学研究科博士前期課程修了(社会学修士)

職歴  元立正佼成会 青年本部教務員

中央学術研究所 所員(主査)

(兼佼成カウンセリング研究所研究員)、

教会長、教学委員を経て、退職。

現在 ダンマ・プロジェクト代表

カウンセリングルームのほほん主宰

全日本カウンセリング協議会認定№481

関東心理相談員会№453382

専攻 宗教社会学(法華系新宗教運動)

臨床心理学(人間性心理学、トランスパーソナル心理学)

著書: 「ダンマセラピーの理論と技法」ダンマ・プロジェクト、2005年

  共著:

「霊友会系新宗教運動の発生」

『論集日本仏教史9大正・昭和編』雄山閣、1988年

「立正佼成会における伝統の保持と社会適合」

『宗教から東アジアの近代を問う』ぺりかん社、2002年

「ボランティアによるスピリチュアルケア」

『対話・コミュニケーションから学ぶスピリチュアルケア』診断と治療社、

2011

  

所属:

日本ホスピス在宅ケア研究会評議員

日本宗教学会、日本宗教と社会学会、日本スピリチュアルケア学会、

日本仏教看護ビハーラ学会など

発表者からのメッセージ

現在フリーランサーとして、カウンセラー、コーチ、コンサルタントとして共育を楽しみながら、社会 貢献の余生を過ごしています。

今年65歳になります。 !(^^)!

昨年、当学会の評議員となりながら、何も貢献できていない私ですので、(反省)本学会で貢献できる能力があるのか、否か、わからないままに、日ごろ実践している「ダンマセラピー」「ダンマワーク」という観点からの発表を英断しました!(拍手)

「教団維新」の観点から、「宗教的人間力の向上」とか、スピリチュアルケアに関心があります。

心理療法の実際は、アドホックなアートだと思っている私がいます。*学会発表には不向き?! (^_^;ゞ

最近の私は、「大いなる存在にケアされている私」という感覚に親しんでいます。

瞑想法(ラージャ・ヨーガ)の実習にも励み、至高の魂のヨギになる訓練をしています。

私のライフワーク(志向性)は、「宗教の本義」を極めたい、ということで、歴史的宗教の枠組みから脱皮する体験を積み重ねたいと願っています。

学問と信仰と実践を統合したアーティストになれたら本望と想う今日この頃です。(^o^)

お会いできることを楽しみにしています。 合掌

日時:10月26日(土)16:00~18:00(当日15:30より入室できます)

場所:武蔵野大学仏教文化研究所6号館5階

   連絡電話番号:042-468-3145

参加費:無料

連絡先:[email protected]

   (学会本部。質問等はこちらに、当日3:30PMまでにお願いします。)