カテゴリーアーカイブ: 学会誌等

マレーシア国立マラヤ大学 医学部平原 憲道(ひらはら のりみち) 私は自分が非常にプラグマティックな人間だと思っている。「プラグマティック」を精密に、哲学潮流として定義するには、鶴見俊輔が1870-1874年に出生したと紹介する米国哲学「プラグマティズム」を、パースやジェイムズの思想を基に語る必要が…

続きを読む

駒澤大学文学部・仏教学部非常勤講師、日本大学理工学部非常勤講師、東京都公立学校スクールカウンセラー加藤 博己(かとうひろき) 母校の駒澤大学心理学研究室は、禅を科学的に研究するために1968年に秋重義治先生(東大哲学教授井上哲次郎の甥)により創設された。その膨大な研究群は主として日本心理学会、日本応…

続きを読む

株式会社コスモ興産 代表取締役渡邉美由紀 私が仏教心理学に興味を持ったのは、武蔵野大学の臨床宗教師・臨床傾聴士講座で、ケネス先生の仏教心理学の授業を受講したのがきっかけでした。20代の頃、アメリカの大学で心理学を専攻し、帰国後、河合隼雄先生が主幹する研究所でのユング心理学の学びを経て、約20年間、日…

続きを読む

ヒューマンライフ心理センター・心理相談室主宰元国立看護大学校講師・学生相談室カウンセラー 高玉泰子  心理臨床を進めて行く上で、クライエントの語りにセラピストは寄り添い、受容・共感的理解を言葉にして行く「自己一致」の態度が重要である。私はかつて、日本精神技術研究所心理臨床センター所長であった故東大名…

続きを読む

佛教大学教育学部臨床心理学科鈴木 康広  このリレーエッセイの執筆依頼を頂いたのが、東日本大震災から11年目の3.11の日であった。未だに遺体が見つからない行方不明者が約2500人いることを勘案すると、震災の爪痕と傷は、まだ癒されていないといえよう。遺族と死者たちの悲痛な叫び声が私のこころにこだます…

続きを読む

臨済宗建長寺派 林香寺 住職RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 副院長(精神科医)川野泰周   「君看(み)よ、双眼(そうがん)の色、語らざるは愁(うれい)なきに似たり」 江戸時代に活躍した臨済宗中興の祖、白隠(はくいん)慧(え)鶴(かく)禅師が「槐(かい)安国語(あんこく…

続きを読む

仏教心理学会 会員 京都文教大学大学院 臨床心理学研究科 博士後期課程菅原 圭 私は浄土真宗の寺の娘として生まれ育つ中で、臨床心理士に憧れ、心理学を学び始めた。その中で”僧侶として生きるということとはどういうことか?”ということに興味を持ち、研究を進める中で、日本仏教心理学会…

続きを読む

仏教心理学会 会員 浄土真宗本願寺派高善寺・臨床心理士、公認心理師お坊さんユーチューバー 武田 正文   令和元年大晦日からYouTubeデビューをいたしました。インターネットを使って仏教の発信をする中で気づいたこと、考えたことについてご紹介します。   YouTubeのタイトル…

続きを読む

仏教心理学会 会員 同志社大学大学院 総合政策科学研究科 博士課程・後期課程岡田 成能    私は本山修験宗の僧侶であり、大学院にて民族紛争の研究を進めている学生でもあります。    修験と言うと古来の山岳信仰のイメージが強いですが、神仏習合を経て大乗仏教の思想を基に体系化され、…

続きを読む

仏教心理学会 会員 同朋大学社会福祉学部准教授 岩瀬真寿美    一般に、日本の子どもたち、あるいは大人にさえも、宗教的な救いの意味、信仰心の意義が、特別な環境にない限り、知られていないと考えられます。しかし、これだけ長い歴史を通じて伝承されてきた「宗教」には、自己の救いがあるということは…

続きを読む

10/120